2015年8月31日月曜日


「曜」について
-
 三月三十日の昼過ぎ、栃木は那須の助産院にて第一子を授かりました。性別は男。名前を曜(よう)といいます。妻とともに考えに考えた末に、ようやく決めた名前です。

 名前を考えるにあたって、礎となった思いがあります。仮にいつか曜が人間に絶望することがあっても、自然や現象などといった、この世に始めから存在する美しく、不思議で、面白いもの=本当に大事なことは、人間の世界で何が起きようとも全く傷つくこと無くそこにそのまま存在し続ける。そのことを忘れず、いつまでもいろんなことに興味をもって楽しく生きて欲しい。そう思い、人世界に囚われない名前にしたいと考えていました。
 
 「曜」という字には他の多くの漢字と同じく、幾つかの意味があります。例えば、ひかり、かがやき、などです。そういった意味たちの中でも私がとりわけ気に入っているのは、象形的に解釈をしたものです。曜の左側「日」はおひさま。右側「隹と羽」は鳥。「曜」は太陽の周りを鳥が飛んでいる姿を表しています。ただそれだけの意味なのに、いやむしろそれだけしか意味がないがゆえに、心を自由にさせてくれます。

 私達は親ですので、当然ながら子どもの名前を頻繁に呼びます。「ようー!」「ようくーん!」「ようちゃーん!」この時の「よう」は「曜」であると同時に「陽」でもあります。毎日毎日「よう」と呼ぶことで私達は、ひかり、かがやきに加え、あたたかさを常々感じます。また、曜はそれらを受け取ってスクスクと育っています(ように)。

 ちなみに今日で丁度5ヶ月。もう間もなくハイハイをしそうです。
 
  ※写真は生後2ヶ月のときのものです。