2012年11月4日日曜日



新作を作りました。
『Quark(クォーク)』と言います。
全1曲39分の、完全な電子音楽です。
ちょっと耳慣れない音楽かもしれませんが、
スピーカーで小さめの音で聞いてもらえたら嬉しいです。





ひとまずCD-Rとウェブで販売します。

CD-R版は700円。ライブ会場などで販売。
ウェブ版は
wavデータ(41khz16bit。高音質バージョン)は500円 
http://gum.co/sREpl
mp3データ(itunesなどで売られている通常音質バージョン)は350円
http://gum.co/Pkfi

gumroadというデータ販売サイトを使うのは初めてです。

不備があるかもしれません。
もし不具合などあれば、すみませんがご連絡ください。
すぐに対処いたします。

ジャケットデザインは益子悠紀によるものです。
http://www.loftwork.com/portfolios/yuukisensyu


サンプル音源をsoundcloud上にアップしております。
http://soundcloud.com/taroh_ishida/quark-for-trial-listening

最後にQuarkの簡単な解説を記しておきます。

クォークは電子音楽作品です。
この作品では演奏というものをほぼ100%していません。
cycling’74社のmax/mspというプログラミングソフトを使い
arp2600という1960年代に作られた古いシンセサイザー
シミュレートしたソフト(arturia社)を自動演奏させています。
簡単に言うと機械(max/msp)が機械(arp2600)を演奏している、
というわけです。
両方の機械には”こういう動きをするように”という命令だけをしています。
その命令は非常におおざっぱで、ランダム性に富んだものになっています。
max/mspはそのおおざっぱな命令の中で勝手に演奏をする。
ある程度の枠はありながらも、その範囲内でどういった行動をするかは
プログラムを動かしてみない限りは分かりませんし、
動かす度に結果は異なってきます。 
制作者である私はできる限りそこには関与しないのです。
人間が演奏をするとそこには感情や思い、
瞬間的な意図が含まれるものですが、
『クォーク』で表現したいものはそういったものから遠く離れています。
菌類が良い例になるでしょう。
菌が生まれ、活動し、繁殖し、死ぬ。
同時に別所でまた菌が生まれ、活動し・・
こういった一連の動きは人間の通常の感覚と
簡単に相容れるものではありませんし、 
容易に把握が出来るものではありません。
しかしそこに何かしらの美しさを感じるのも事実です。
私はこのように、人為的な行動や感情から遠いところにある美しさや
面白さを追求した作品を作りたいと常々思っています。
本作品『クォーク』はその最初のとっかかりとして制作したものです。
2012年11月1日 石田多朗
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これからは作品発表の頻度をどんどんあげていくつもりです。
よろしくお願いいたします!